本年は明治維新から150年目にあたる節目の年です。言うまでもなく明治維新は日本民族が世界に誇る、人類史的一大壮挙として知られておりますが、中でも英雄・西郷隆盛は、三島由紀夫と楯の会義挙にも大きな影響を与えました。
今回ご講演いただく歴史作家の浦辺登先生は、そんな三島と西郷を結ぶ歴史的発見をされました。是非、両雄の魂に触れていただければ幸いです。
【日 時】 平成30年11月23日 金曜日(祭日)午後1時
【場 所】 筥崎宮 参集殿(2階)
【会 費】 2千円(学生1千円)
【内 容】 慰霊祭・式典・記念講演・直会
【講 師】 浦辺登先生(歴史作家)
【演 題】 三島由紀夫と西郷隆盛
【アクセス】
◆福岡市営地下鉄 箱崎宮前駅下車→徒歩3分(1番出口)
◆JR鹿児島本線 箱崎駅下車→徒歩8分
◆西鉄バス 箱崎下車→徒歩3分

講師紹介:浦辺登(うらべ・のぼる)先生

福岡大学ドイツ語学科在学中にベルリンの壁を単独で越える。保険会社退職後、(財)日本プロスポーツ協会事務局長を経て執筆・講演活動に入る。黒田家ゆかりの圓應寺で福岡の偉人などの講座を開催。読売新聞福岡県版に「維新秘話福岡」を連載中。
著書に『玄洋社とは何者か』『アジア独立と東京五輪』(いずれも弦書房刊)など多数。晋遊舎刊『武人 三島由紀夫』の編集を務めた。
福岡黎明社とは
福岡黎明社は、昭和45年11月25日「楯の会事件」によって自決された三島由紀夫・森田必勝両烈士を顕彰し追悼する「福岡憂国忌」を実行している団体です。「福岡憂国忌」は最も古くから途絶えることなくつづく憂国忌の一つです。
代表:黒田光弘
活動内容:
◆勉強会(⽉2回)三島由紀夫の著書輪読、解説、意⾒交換/時事問題討論
◆福岡憂国忌(年1回)の主催
◆機関誌の発⾏(年1回)
会員区分:
◆普通会員/年 5,000 円(年刊機関誌1部送付)
◆賛助会員/年 20,000 円(年刊機関誌4部送付)
◆法⼈会員/年 50,000 円(年刊機関誌10部送付)
事務局:福岡県福岡市南区玉川町4−18−401(本山貴春)
楯の会事件(三島事件)とは
三島由紀夫と森田必勝が自決した「楯の会事件」(三島事件)は、まさに「義挙」と呼ぶべきものでした。退廃する戦後日本社会に対し、この両烈士は死を持って諌めたのです。
楯の会事件を「義挙」とする私たちは、三島由紀夫と森田必勝を「烈士」と尊称します。この両烈士の死は、世の中に大きな衝撃を与え、いまも衝撃を与え続けています。
楯の会事件から今年(平成30年)で48年。福岡憂国忌も11月23日に48回目を迎えます(正式な憂国忌は11月25日ですが、福岡憂国忌は毎年23日に挙行しています)。
昭和45年11月25日に三島由紀夫が楯の会の学生らを率いて陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地(現在の防衛省)で起こした事件を俗に「三島事件」と呼びますが、この事件では三島由紀夫だけでなく森田必勝も自決していますので、「楯の会事件」と呼ぶのが相応しいと言えるでしょう。
三島由紀夫の自決(割腹自殺)を小説家の自殺に連ねることは間違いです。芥川龍之介、太宰治、川端康成などが自殺しており、文学的自殺と呼ばれることがありますが、三島由紀夫の場合は戦闘死の一種としての自決です。だから「切腹」なのです。
戦後日本ではよく「生きろ」という言葉が尊重されます。アニメ映画のキャッチコピーになったこともあります。生きてさえいれば良い、どんなに惨めでも良い、という考え方です。死んでしまえば全てお終いと言われます。これは正しいのでしょうか?
命は尊いものです。しかし生きながらえることが全てではありません。誰かの犠牲によって、共同体の危機が回避される、という事例は、人類史上数えきれない程あります。命よりも尊いものがある、三島由紀夫はそう叫んで死んだのです。
明治維新150年
本年(平成30年)は明治維新から150年目にあたります。
幕末維新期、わが国は多くの志士を輩出しました。中でも薩摩藩士であった西郷隆盛(本年のNHK大河ドラマの主役でもあります)は、現在でも多くの人から尊敬を集めています。
三島由紀夫が西郷について言及した文章は多くありません。しかし三島の「義挙」には、西郷の影響が少なからずあったと言われております。その秘密を、歴史作家の浦辺登先生に解き明かしていただきます。

【日 時】 平成30年11月23日 金曜日(祭日)午後1時
【場 所】 筥崎宮 参集殿(2階)
【会 費】 2千円(学生1千円)
【内 容】 慰霊祭・式典・記念講演・直会
【講 師】 浦辺登先生(歴史作家)
【演 題】 三島由紀夫と西郷隆盛
ぜひ福岡憂国忌にご参集ください。どなたでもご参加いただけます。尚、服装はスーツなどの平服で構いません。(但し、特定団体の制服着用はご遠慮願います)