懸賞檄文【奨励賞】子孫には勇気と誇りを与える生きざまを残そうではないか!/松本博明

義挙50周年プロジェクトの一環として公募しました「懸賞檄文」において、厳正なる審査の結果、下記の文章が奨励賞となりました。ここに全文を掲載します。(福岡黎明社)

明治開国以来の過度な西欧化によって日本人は物的繁栄ばかりを追い求め自国の伝統文化への誇りと自信を失い、家族や地域の絆も薄れ、日本人の心は根なし草のようにさまよい、日本は崩壊直前まで来てしまった。西暦70年、ユダヤ民族が存亡の危機に陥った。生き長らえたラビはエルサレム郊外でユダヤ学園を開いた。そこで、祈り、言葉、歴史を教えた。言葉を失うと民族は滅亡するのである。ユダヤ民族が滅亡しなかったのは、最後は地下室まで逃亡し、ミナカ(国王)匿って護り、言語も継承できたからである。そして、日本は天皇陛下をミナカと仰ぐ「神の国」であり、ミナカこそが日本なのである。我が国は初代神武天皇から126代にわたる万世一系の皇統を継承してきた国である。私が現代日本に命をかけて訴えたいこと、それは「子々孫々へ安定した男系皇位継承」と「日本語(大和言葉)」を命を懸けて、護ることである。そして、「本氣」で国民統合の象徴である皇室を尊び、万世一系の男系男子の皇統を守り抜く為、皇室典範の改正に取り組み旧宮家を復活させねばならないと考えている。

ところで2020年は米中対立激化、さらにコロナショックで世界が動揺し、さらに米国大統領選も大激戦で混迷を極めている。今世界で何が起こっているのか?そして、これから何が起ころうとしているのか?一言で言えば、正にグローバリズムとナショナリズムの戦いであると言えよう。

英国のEU離脱(ブレグジット)もその典型であろう。結局、グローバリズムというものは一部の大企業や既得権益のみが裕福になり、一般国民は貧困化して富が吸い上げられる仕組みなのである。正にコロナショックと米中対立、ブレグジットによってグローバリズムの正体が判明したのである。移民問題もその典型でEUというグローバリズム共同体の限界が今起きているのである。米中戦争も謂わばグローバリズムとナショナリズムの戦いなのである。

香港はその狭間になり、市民が分断されてしまった状態である。今回の米国大統領選挙もグローバリズム(バイデン)とナショナリズム(トランプ)の戦いであるとも言えよう。

この戦いはまさに世界を舞台にした戦いなのである。米国大統領選の報道を見てもBBCやCNNはグローバリズムが操るバイデン押しである。日本も地上波は全てバイデン押しの偏向報道である。戦後の日本はこれらの勢力によって、政治、経済、マスコミなど、社会インフラのほとんどがグローバリズム勢力によって、占領され続けてきた。

彼らグローバリズム勢力が目指すのは世界統一なのである。

EUや米国民主党、中共、グローバル金融資本、軍産複合体、グローバル企業が目指すのは戦争を起こし、私利私欲の為に既得権益を貪り続け、自然破壊や環境汚染を続ける無機質な空っぽなニュートラルな共同体なのである。まさに三島由紀夫の「果たし得ていない約束」の「日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。」になのである。

まさにそこに現れたのがトランプなのである。実はロシアのプーチンも反グローバリズムと戦っている。トランプ、プーチン、ファイブアイズ(米国共和党、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)などが連携し、そこに台湾、日本、インド、ASEANが連携し、さらにはプーチンも加わって、グローバリズム勢力に対抗していかねば、世界は真っ暗闇であろう。

日本も経団連や自民公明の新自由主義者、大手マスコミはグローバリズムに毒されている。そして米中戦争のさなか、いまだにチャイナで経済活動を続ける日本企業が多く、10万人以上の邦人がチャイナに残っているという有様である。いよいよ国内でも我が国を愛する真の保守が大同団結せねばならない時代にいよいよ突入したと言ってよいだろう。

私は文明法則史学という学問を林英臣政経塾で学んでいる。これは東西文明というものは800年周期で交代するという法則に基づいた学問である。この法則によれば今まさに世界は文明交代期を迎えており、西洋文明から東洋文明へ文明が移り変わる800年ぶりの転換期に突入したのである。欧州や米国などの西洋はこれから益々、衰退し弱体化の一途を辿るであろう。

そうしたなかで、これからは東洋(亜細亜)が世界をリードしていかねばならないのである。

ただ残念ながら、チャイナは中共独裁政権であり、インドもまだカースト制度が残ってるし、ASEANも国々がまだ若く、朝鮮も分断されたままである。残された国と言えば、まさに我が国しかないのである。我が国がまず文明交代期におけるリーダーシップを発揮せねば、世界は混迷の一途を辿り、最悪の場合は世界が滅亡してしまう可能性だってあると考えている。

米国が弱体化しつつあることが露呈した今回の米国大統領選、いよいよ我が国は真の自立を果たさなければ、初代神武天皇から126代にわたる万世一系の皇統を継承してきた素晴らしい伝統、文化、国柄を有する国を子孫に残せず、最悪は民族が滅亡してしまうかもしれない。

まさに我々は三島由紀夫、森田必勝両烈士の遺志を継承し、属国体制ともいうべき戦後体制を打破し、日本の真の自立を果たし、この文明交代期における世界において、大亜細亜主義で連帯し、東洋、西洋が共に大調和できるような現代文明を超える共生文明を創造し、その先駆けとなるよう日本を改新しなければならない。我々はその担い手となって、一回限りの人生を歴史の大舞台に上げ、「狂挙」に生き抜くことを誓い合い同志として戦っていかねばならないのである。我々は世界を、日本を、我が事と思って心配し、三島由紀夫、森田必勝両烈士の無念を受け継ぎ、子孫には勇気と誇りを与える生きざまを残そうではないか!

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